偶然にも同じ「たち吉」の屋号で愛される二つのビジネスに肉薄。
たち吉は陶器のお店。この名前、ご存知だろうか。たち吉は京都市下京区に本社のある湯呑(湯のみ)など陶磁器の販売会社。創業は本当に古くて、1752年。陶器の販売方法で面白いポイントは、たち吉が湯呑(湯のみ)や組皿、引出物などの陶器商社に特化している事。だから、例えば清水焼などの地元産だけが商売のネタではないのだ。たち吉は、いわば陶器類の総合商社といえるだろう。販売方法も、京都・四条川原町に本店を構えつつ、全国のデパートにテナント店展開をし販売ポイントを拡げる傍ら、全国に物流拠点を有し、たち吉の陶器流通網を完備している。たち吉の陶磁器年商は100億を超えると言われ、その大きさから他の陶磁器販売会社を寄せ付けないものがある。
たち吉の陶磁器総合商社たるもう一つの戦略は、陶磁器ライフスタイルの提案ともいうべきたち吉・陶磁器ギャラリーや陶磁器の製法に親しんでもらうための陶磁器教室の活発な開催。全国レベルでギャラリーサーキットをしたり、自社で陶芸教室スタッフによるマーケティングを展開するほどの力は他の陶磁器販売会社には皆無と言っていい。たち吉、話題の湯呑(湯のみ)や組皿などの食器、しかも産地は全国から選りすぐったものを紹介している。有田焼なら有田焼だけを集中的に拡販してゆく陶磁器販売会社が多い中で、たち吉のこうした手法は消費者からみると、まさに陶磁器のデパートが向こうからやってきてくれるようなもの。また、たち吉らしい販売手法はアウトレットの活用。商社だからシビアに損切りをする。陶磁器の旬を逃さない、たち吉の商社としての姿勢を考えれば納得が行く。
たち吉つながりでもう一つ。静岡・焼津のたち吉はふぐ・蟹・活魚で関東圏にファンを増やしている。静岡・焼津たち吉のモットーは「海からの贈りもの」。たち吉自慢の熟練された調理法で、焼きあり、煮物あり、揚げ物ありで四季の海鮮が堪能できる。静岡・焼津のたち吉では、本場下関から関ふぐの良いところだけを直送。静岡・焼津といえばマグロと思いがちだけれども、たち吉のふぐは一度食べたら病みつきと評判。もちろん、本場、水揚げ直後の本マグロをはじめとして静岡らしい活魚も堪能できる。芝えびや伊勢海老の造りは新鮮さと、たち吉の熟練調理法が溶け合って言うことなし。静岡・焼津たち吉は静岡市焼津4丁目6-21、電話は054-627-5771。京都たち吉の湯呑(湯のみ)で地酒を味わいながら、静岡・焼津たち吉の海鮮を味わう幸せにひたってみよう。